AquesTalk シンセサイザー
作者:陸
種別:NVDAアドオン
1 説明
このアドオンは、AquesTalkを音声エンジンとして追加します。
2 使い方
このアドオンをインストールしたあと、音声エンジンの選択で「AquesTalk」を選択して利用してください。
3 辞書エディタ
NVDAメニュー→「AquesTalk」→「辞書エディタ」から独自のユーザー辞書を作成できるようになっています。
イントネーションや読みがおかしい場合などにAquesTalkの音声記号列を利用して修正することが可能です。
なお、この項目はAquesTalk以外の音声エンジンを利用している場合は、実行できません。
1.辞書エディタ
この画面には、1つのリストビュー、5つのボタンがあります。
「辞書エディタ」リストビュー:登録した単語が表示されています。
編集や削除をしたい場合は、該当の単語を選択してください。
「追加」ボタン:単語登録の画面を表示します。
「編集」ボタン:登録した単語の編集画面を表示します。
画面のレイアウトは単語登録の画面と同じです。
「削除」ボタン::選択されている単語を辞書から削除します。
「読む」ボタン:「読み方」で指定した内容で実際にAquesTalkに発音させることができます。
読み方やイントネーション等が正しいかどうか確認することができます。
「OK」ボタン:登録した単語を辞書ファイルに保存して、画面を閉じます。
「キャンセル」ボタン:辞書エディタの画面を開いてから操作した内容を取り消して、画面を閉じます。
2.単語登録・編集
辞書エディタの画面で「登録」ボタンまたは「編集」ボタンを押した際にこの画面が表示されます。
この画面には、2つのエディットボックス、1つのリストボックス、3つのボタンがあります。
「パターン」エディットボックス:辞書に登録したい単語を指定します。
なお、半角文字は利用できませんので、英数字などもすべて全角で記述する必要があります。
「読み方」エディットボックス:AquesTalk音声記号列を利用して、単語の読みを指定します。
AquesTalk音声記号列の詳しい内容は、「AquesTalk
音声記号列仕様書」をご参照ください。
「品詞」リストボックス:単語の品詞をリストから選択してください。
「読む」ボタン:「読み方」で指定した内容で実際にAquesTalkに発音させることができます。
読み方やイントネーション等が正しいかどうか確認することができます。
「OK」ボタン:登録または編集を行い、画面を閉じます。
なお、この際、「読み方」で指定された文字列が正しくないなどのエラーが発生した場合は、エラーダイアログが表示されます。
また、実際に辞書ファイルに保存されるのは、辞書エディタの画面でOKボタンを押したときになります。
「キャンセル」ボタン:登録または編集を取り消して、画面を閉じます。
3.辞書のバックアップ
辞書エディタで登録や編集した単語の内容は、NVDA設定フォルダ内に「aquestalk_user_dic.csv」という名前のファイルで保存されています。
このファイルをコピーしておけば、辞書をバックアップすることができます。
また、復元する際は、コピーした辞書ファイルをNVDA設定フォルダにコピーすればOKです。
なお、NVDAを利用中に復元操作を行った場合は、NVDAを再起動してください。
4 アップデート確認について
このアドオンは、定期的にアップデートが確認されます。
最新バージョンが見つかった場合、アップデートをするかどうかを確認するダイアログが表示されますので、アップデートを実行する場合は、「OK」をクリックするか、Tabキー等で「OK」ボタンにフォーカスして、Enterキーを押してください。
なお、アップデート確認ダイアログが開いたときは、「キャンセル」にフォーカスされていますので、ご注意ください。
アップデート確認ダイアログで「OK」をクリックした場合、最新版のアドオンのダウンロードが開始され、自動的にアドオンがインストールされます。
アドオンのインストールが終わると、NVDAの再起動が求められますので、指示に従って再起動してください。
5 著作権とか転載とか
このアドオン自体の著作権は、作者「陸」が保有します。
なお、転載や再配布は、原則として禁止です。
また、このアドオンは、下記の著作物を利用しています。
- AquesTalkの音声エンジン部分は(株)アクエストの音声合成ライブラリAquesTalkを使用しており、その著作権は同社に帰属します。
営利目的での使用は当該ライブラリの使用ライセンスが必要となります。
- 英語からカタカナへの変換の際、下記の辞書を利用しています。
6 問い合わせ
このアドオンに関するお問い合わせは、私のホームページ内のメールフォームからお願いします。
一応、Twitterとかでつながってる方は、そっちでも受け付けますが、見落としてたらごめんなさい。
7 更新履歴
2023年11月4日(Ver.1.24)
- NVDA2024.1でPythonのバージョンが更新されるようなので、暫定的に対応。
※まだ2024.1は正式版ではないので、暫定的な対応です。
- 英語読みの辞書を更新。
いくつか単語を追加したり、読みを調整したりなどしています。
2023年4月3日(Ver.1.23)
本当はまだ修正したい不具合がありますが、NVDAの音声が出なくなってしまうというかなりまずい不具合があるので、早めにリリースすることにしました。
- 英語読みの辞書を更新。
主に下記の改善を行っています。
- いくつかの単語の読みを調整。
- ローマ字読みできる文字列を追加。
- 文字列にNが含まれていると、ローマ字読みの変換処理が無限ループして音声が出なくなってしまっていた不具合を修正。
また、一定以上無限ループした際、処理を中断して音声が出なくなるのを防止するように変換部分を調整。
- ローマ字読みでそもそも子音しかない場合は返還をスキップするようにした。
NやZの連続読みとかをローマ字読みしてほしくなかったので。
- 連続する促音の置き換えを調整。
2023年2月23日(Ver.1.22)
アップデートチェックの細かい不具合を修正。
2023年2月20日(Ver.1.21)
音声の生成の際にエラーが起きていた不具合を修正。
2023年2月20日(Ver.1.20)
- NVDA2023.1以降に対応。
- アップデートチェックを少し修正。
- 英語をAquesTalkに処理させるのをやめて、独自に処理させるようにした。
これによって、「note」や「notebook」など、一部の単語がちゃんと読めていなかったのが修正されます。
なお、うまく読みが生成できない場合は、スペル読みされるようになります。
- 特定の文字のあとに、カタカナの「ケ」があると、読みがおかしくなるのを修正。
この変更の影響で、もしかしたら、ちゃんと読めない単語が出てくるかもしれません。
- 音声エンジンの「BreakCommand」に対応。
音声と音声の間に待ち時間を挿入するコマンドです。
コマンド自体は2015.2からあったようですが、2022.3で必要になったので今更ながら対応しました。
- 長い文字列を読ませたりすると例外エラーが起きていたのを修正。
この修正の影響で、アクセントがおかしくなったり、ポーズの箇所がおかしくなったりするかもしれませんが、ご了承ください。
まだエラーが起きることもあるようなので、このあたりも含めてもう少し調整が必要かもしれません。
- 単語間のポーズの長さを調整。
AquesTalkのデフォルトだと、個人的にかなり気になる感じだったので、大分短くしました。
特に、英文を読んでいると顕著だったと思います。
- 促音が2つ以上続いていると例外エラーになるので修正。
- これに伴い、ユーザー辞書で読みに促音が2つ以上続いている箇所がある際にエラーを表示するように修正。
2022年4月7日(Ver.1.12)
- NVDA2022.1で辞書エディタが開けなくなってたのを修正。
- 辞書エディタの画面にも「読む」ボタンを設置した。
- 上記に伴い、「読む」ボタンのアクセスキーを「E」から「D」に変更。
- 「読む」ボタンが押されたときに、もっとちゃんと読みを中断させるようにした。
- ソースコードを少し整理した。といってもほとんど変わってないが。
- 配布パッケージに「locale/ja/LC_MESSAGES」フォルダが2つ入っていたのを修正。
- 取扱説明書を修正。
2022年2月27日(Ver.1.11)
- 辞書エディタの単語の登録画面で、読みが長音から始まっていた場合にエラーを表示するようにした。
- 辞書エディタでOKやキャンセルボタンが押された際もちゃんと現在の音声エンジンをチェックするようにした。
- 1度辞書エディタを開いてから辞書エディタを閉じて、再度辞書エディタを開いたときにログにエラーがでることがあったのを修正。
- 辞書エディタを利用した際、終了時にログにエラーが出ることがあったのを修正。
2022年2月23日(Ver.1.10)
- NVDA2022.1以降に対応。
- アップデートチェックを少し修正。
- 独自のユーザー辞書を作成できる機能を追加。
- 読み上げ前後に無音が若干挿入されていたのを削除した。これで、若干高速化したと思う。0.02秒程度なので、誤差といえば誤差だが。
- その他、ソースコードをかなり整理した。
2021年11月2日(Ver.1.04)
- アップデータに関する以下の問題を修正。
- バージョンのチェック方法を変更。
- 自動アップデートチェックのコードを整理した。
- Pythonで非推奨としてマークされている関数を利用していたのを修正。
- アップデートサーバーへのアクセス時に簡易的な User-Agent
を指定するようにした。
- その他、細かい点を修正。
2021年8月17日(Ver.1.03)
日本語などのマルチバイト文字を含む環境にインストールした際に、音声エンジンのロードに失敗する不具合を修正。
2021年8月16日(Ver.1.02)
- うまく読み上げできない文字に関する修正が不十分だったので修正。
- ソースコードを整理した。
- Python2.7用のコードを完全に削除した。
- アップデータを少し修正。
2021年8月5日(Ver.1.01)
- カタカナの「ケ」を読ませると、きちんと発音されていなかったのを修正。
- 長音から始まる文章を読ませると、例外が発生して、正常に読み上げされていなかった問題を修正。
- アップデートのチェック中、サーバーとの通信に時間がかかっていると、NVDAが操作不能になってしまう問題を修正。
2021年7月23日(Ver.1.00)
正式に公開しました。
本当はもう少し機能追加とかしたかったんですが、一応今のところはVer.0.11と同等の機能です。
なお、今回のバージョンからNVDAの動作対象が2019.3以降となります。
2021年4月12日(Ver.0.11)
- NVDA2019.2以前でアップデートチェックに失敗する不具合を修正。
- NVDA2021.1でアップデートのダウンロードに失敗する不具合を修正。
2021年3月23日(Ver.0.10)
アップデートサーバーの変更に対応できるよう、アップデート部分に修正が入っています。
早めのアップデートをお願いします。
- NVDAをソースから実行している場合、アップデートチェック部分でエラーが出るため、ソースから実行している場合はアップデートチェックをできないようにした。
- アップデート部分を少し修正。
- NVDA2021.1で動かなくなる可能性がある箇所を対処。まだ対応漏れがあるかもしれないけど。
2021年1月24日(Ver.0.09)
翻訳の誤字を修正。
2021年1月23日(Ver.0.08)
細かい点を修正。
2021年1月23日(Ver.0.07)
一部のフォルダのフォルダ名を変更。
2021年1月21日(Ver.0.06)
- デフォルトの音量を50に変更。いきなり大音量になって、びっくりする可能性があるため。
- 取扱説明書を修正。
2021年1月21日(Ver.0.05)
翻訳がほとんど反映されてなかったのを修正。
2021年1月21日(Ver.0.04)
細かい点を修正。
2021年1月20日(Ver.0.03)
アップデート部分を修正。
2021年1月20日(Ver.0.02)
細かい不具合を修正。
2021年1月8日(Ver.0.01)
試作品を製作。